北園現代史を見て

Twitterを眺めていたら、

「北園現代史」なる映画を、

北園高校の生徒が制作したという内容が飛び込んできた。

 

自分の母校である

都立北園高校で、何かが起こっている。

見る前に、そう感じた。えっまじで?!

 

校則も制服もない、

自由な校風と言われる愛すべき母校だ。

思い出は数え切れないほどある。

今でもつながりのある友人たちは

北園の頃に出会ったひとが多い。

 

1時間以上ある動画を、見終えて感じたのは

自分がいた頃とだいぶ変わってしまったな

という印象と

それと同時に

この作品を制作したこと、

そのことこそが

北園らしいなぁと思って嬉しくなった。

 

世間的、社会的に見れば

かなりの異端なのだ。

校則も制服もない、北園高校は。

それは当たり前なのだけど、

だからこそ育まれてきた文化が根強く生きてる。

ストリートパフォーマンス部も、異種格闘技研究会も、フリーミュージック部も、

受け継がれてきた歴史がある。

 

今の自分を作ったのも

まちがいなく、北園高校に行っていたからと

今は強く思う。

 

初めて北園に行ったのは

中三の頃に学校見学を兼ねて

柊祭と言われる北園の文化祭に行った時、

音楽室でライブをしている先輩たちのバンドを見た。

その瞬間、「この高校で俺もバンド組んでライブやる!」って、

ONEPIECEのルフィよろしく、

海賊王になるかのごとく強く決心した。

結局、そこから

音楽にのめり込む日々を過ごし、

フリーミュージック部、通称フリミの部長もやって

いろんなライブを企画したり、

バンド5つも掛け持ちしてみたり(笑)

だから、

卒業してからもずっと音楽大好き。

今も。ライブ大好き。

 

動画の中では

頭髪の規制について描かれていたが

そんなことは

一切言われたことはなかったな。

 

言われたこともなかったし、

髪を染めようと思うやつは限られてる。

自分で決めてるんだから。

それで良かったんだ。

 

今思えばそこには多様性を認める空気があったんだな。

ギャル、ガングロ、オタク、ゲーマー、ガリ勉、普通、バンドマン、ヤンキーみたいなやつ。

まぁ、なんでもありだったし、

それぞれに好きなやつ同士でつるんでたし、

広くいろんなジャンルのやつと、場面場面でからんでいた。

自分が組んだバンドも、自分はボーカルやってたけど、ラグビー部掛け持ちのギター、帰宅部のベース、ゲーム好きのギター、野球好きのドラムだったし(笑)ジャンルが豊富(笑)

自然とそうゆう流れになっていたし、

「みんな違ってみんないい」みたいなものが

それが当たり前の空気のような気がしていた。

 

頭髪の規制は

ひとつシンボルのようなものになるけど

実際、社会に出てみれば

そんなにたいしたことじゃない。

髪を染めてたって、金髪だって

できる仕事はたくさんある。

どれを選ぶかも自分なんだし、

黒髪にすることだけがすべてじゃない。

自分の人生、自分で決めたらいいじゃない。

 

母とLINEで

この北園現代史についてやりとりした。

北園の自由な校風ってのは

「自主自立」ってスタンスだったよねと。

それだよなぁ。

 

ひろゆき氏の言った

「人に迷惑かけなきゃ好きにすればいい」が

北園の良さのような気がしていて。

 

規制することで

得られることはたいしたことじゃない。

受験や就職活動するときに

どうしたほうがいいかは、

ちゃんと自分で考えられる人間のほうが、

社会の役に立つよ、絶対。

これからの人生においては

自分でいかに、考えていけるか。

そこが大事なんじゃないかな。

 

世間体とかばっかで、

なんにも考えてないひとも多いからね。

 

この北園現代史って作品が

広く世の中に疑問を問うて、

1人でも多く、

自分で考えるきっかけになってくれたら

それが1番いいんじゃないかな。

 

北園の、先輩方のバリケードで封鎖した話も良かったし、

ポリタスTVで津田大介氏と、北園現代史を制作した中村さんの話も面白かった。

 

いずれも、北園らしいなって思って

嬉しくなりました。

 

まだ見たことないひとは、ぜひ。

北園現代史、で検索してみて。

 

ちゃんちゃん。